●キンボー・イシイ=エトウ(指揮) |
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ニューヨークを中心にヨーロッパ、アジアで活躍しているキンボー・イシイ=エトウは、今後が期待される指揮者の一人として注目を集めている。幼少期を日本で過ごしヴァイオリンを風岡裕氏に学ぶ。12歳で渡欧、引き続きヴァイオリンをウィーン市立音楽院でワルター・バリリ、さらにジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイ、ヒョー・カンの各氏に学んだ後に指揮に転向。1992年より小澤征爾、マイケル・チャーリー、小松長生の各氏に指揮法を師事、またマネス音楽院にて楽曲分析及び作曲法を学ぶ。1993年、1995年のタングルウッド音楽祭に奨学生として参加し、グスタフ・マイヤー、レナード・スラットキン、デイヴィット・ジンマン、サイモン・ラトル各氏に師事。1995年、デンマークで開催されたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで4位に入賞。1996年から98年まで、ボストン交響楽団とニューヨーク・フィルの定期演奏会、及びタングルウッド音楽祭にて小澤征爾、サイモン・ラトル、ベルナルド・ハイティンク、ジェイムズ・コンロン、アンドレ・プレヴィン各氏の副指揮者を務めた。ニューヨーク州カユーガ室内管弦楽団の音楽監督を2006/2007のシーズンまで7シーズン務めた後、2007/2008シーズンよりアマリロ交響楽団(テキサス州)第16代音楽監督に就任。また、ベルリン・コーミッシェ・オーパー(KOB)の首席カペルマイスターとして、2006/2007、2007/2008のシーズンにおいて、「魔笛」、「フィガロの結婚」、「セヴィリアの理髪師」、オッフェンバック「ホフマン物語」、ラヴェル「子供と魔法」やオーケストラ・コンサートなどで質の高いパフォーマンスを披露し、その後も客演としてKOBとの関係が続いている。ゲスト・コンダクターとして、ポツダム室内アカデミー、ドイツ室内管弦楽団、アウグスブルク歌劇場管弦楽団、ボーフム交響楽団、ネザーランド・フィル、スロヴァキア・フィル、マンチェスター・カメラータ、シレジア・フィル、ソナユラン交響楽団、ボストン交響楽団室内管弦楽団、コスタ・リカ国立交響楽団、リマ・フィル、上海交響楽団、台湾国家交響楽団、中国放送交響楽団等を指揮している。日本においては、NHK交響楽団、新日本フィル、読売日本交響楽団、日本フィル、群馬交響楽団、名古屋フィル、京都市交響楽団、大阪シンフォニカー、九州交響楽団、札幌交響楽団などを指揮。2009年4月から4年間、大阪シンフォニカー交響楽団の首席客演指揮者に就任。
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●丸山耕路(ピアノ) |
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1983年、奈良県生まれ。幼少より電子オルガンを好んで弾いていたことから6歳より電子オルガンを学び、1994年ジュニアエレクトーンコンクールにおいてグランプリ、オーディエンス賞ほか多くの賞を受賞。その後も1999年までの間、自ら編曲を手がけた作品でも参加し、毎年数多くの賞を受賞、エレクトーンにおける作曲、編曲法なども同時に学ぶ。その後、高等学校を電子オルガン専攻で入学。しかし、在学中にピアノの音色に興味を持ち、同高校2年よりピアノ専攻に転向、ピアノを始める。同高校3年在籍中に京都ピアノコンクール本選会において金賞、および京都新聞社賞を受賞。卒業時には、神戸においてワンコインリサイタルを開催、好評を得る。その後大阪音楽大学に入学。在学中、第14回吹田音楽コンクール審査員奨励賞、第16回宝塚ベガ音楽コンクール第3位、第24回飯塚新人音楽コンクール第1位、第74回日本音楽コンクール第2位、第1回高松国際ピアノコンクール審査員特別賞などを受賞したほか、多くのコンサート活動を行う。卒業時には同大学より最優秀賞を授与され首席で卒業。関西、読売、両新人演奏会に出演。卒業後、各地でのリサイタル、コンサートに出演し、これまでに、ザ・カレッジオペラハス管弦楽団、東京交響楽団、大阪フィルハーモニー管弦楽団ほか多くの管弦楽団と共演したほか、伴奏活動も行い、和歌山音楽コンクールより優秀伴奏者賞を授与される。またクールシュベール音楽アカデミーINかさまにおいて、玉置善巳、P.ドヴァイヨン、K.ヘルヴィッヒ各氏らのレッスンを受講し、同アカデミーより音楽賞を受賞。そのほか、仲道郁代、B.カヴァラ、O.ヤブロンスカヤ、E.インジック各氏らのレッスンを受講する。2007年より財団法人ロームミュージックファンデーションの奨学生として渡独。国立デトモルト音楽大学にてアルフレード・パール氏のクラスで学び、現在国立シュトゥットガルト音楽大学マスター課程に在籍。これまでに、山田浩以、高崎展好、福井尚子、清水淳彦、青柳いづみこ、小森谷泉、アルフレード・パール、アンドレ・マルシャンの各氏に師事。 |
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