この夏、ラブリーホールは、モーツァルトファンにはきっとたまらないコンサートを開催します。
ラブリーホール・小ホールコンサートシリーズのVol.7として、8月13日(土)の午後、NHK交響楽団クラリネット奏者・山根孝司さん(右下画像)を中心とした14人のメンバーがモーツァルト「グラン・パルティータ」などを共演します。
日頃東京を拠点にご活躍の山根さんは、奥様であるオーボエ奏者・渡辺佳代子さんが河内長野出身でおられるご縁もあり、ラブリーホールでこのゴージャスなコンサートが実現しました。「ムジカリベラ大阪」のネーミングでは、過去2008年と2009年に大ホール・ホワイエで「ある暑い夏の夜に」というタイトルで、ロビーコンサートを開催しています。今回は、より多くのお客様にお越しいただければという想いから、小ホール・コンサートシリーズのひとつとさせていただきました。
山根さんに、コンサートについていろいろと伺ってみました。
―今回グラン・パルティータを演奏されるにあたって、皆さんが課題とされていることは何でしょうか?
とにかく13人の扱う楽器が緻密に絡まっているので、細部にわたって細心の注意を払って演奏する、ということでしょうか。あと、敢えて指揮者を置きます。モーツァルトという作曲者については各個人が非常に思い入れを持っている作曲者なのでその13の意見をまとめれる人がいる方がいいという事、そしてそこに演奏に従事することで見えなくなってしまいがちなグローバルな展望を見る人がいるという事、あと、13人のアンサンブルをより緻密にするために中央でコントロールする司令塔を置くという事、その3つを司るポジションをベテランの榎田さんにお願いしました。前半ではフルートも思い切り吹いていただきます。
―ご来場のお客様へ、メッセージをお願いします。
13人もの演奏者で13種類以上の音色を表現することに意義を見出したいです。楽器が重なることで、今まで聴いた事のないような楽器の音色を出す、そして大人数のアンサンブルでの音楽性という意味でもお互いが切磋琢磨することでメンバー全員の新しい音楽性が引き出されるはずです。その時間に、その場所で、その作品を「音」という空気の振動を介して演奏者と聴衆が時間を共有できるすばらしさを体験してほしいです。
緻密かつ音色豊かなコンサートになりそうで、ますます楽しみになってきますね。
皆様のご来場をお待ちしております。