ステージプラン・演出を統括しているバリトン歌手の木村孝夫さんに、ラブリーホールでの「こうもりリバイバル」について、お話を聞いてみました。
木村氏「リバイバルするに当たって、今年気をつけていることは、ストーリー展開がさらに分かりやすくなるようにしているところです。また、ウィーンらしさを出す、というよりも、大阪人が身近に感じられるようにアレンジしました」
大阪人のためにアレンジって、、、具体的に何ですか?
木村氏「間、です」
・・・間・・・ですか。
木村氏「オペラでも間は重要です。特に小ホールでの公演で、お客様と演者との距離が近いので、内容をより伝わりやすいように、間を大事にしているのです」
さすが関西人。まじめにオペラを追求する中で、「間」という言葉が自然に出てくるのですね。
木村氏「今大震災で大変な時期ですが、下を向いていても上手くいきませんよね。だから、上を向いて歩きましょう。この大変な時期だからこそ、『こうもり』の公演にお越しいただいて、お客様ご自身の心の栄養にしていただきたいです。そして、元気になっていただいたお客様には、周りの方々に元気を分けてあげてほしいです。そのような感じで元気のバトンを渡しあう、その源となる公演になればと思っています」
木村さん、そうですよね、「こうもり」をご覧いただくお客様には大いに笑っていただいて、元気になっていただきたいですね。(「その3」へつづく)